上がり続けるドル下がり続ける円
現状世界的なインフレによりアメリカの金利は利上げがなされております。
※インフレの原因については「アメリカのインフレと利上げ、株高について」をご覧ください。
このアメリカの利上げを受け、日本国債は売られ、長期金利も上がっています。
日銀は金利上昇を抑えたいということで、国債を無制限で買うという”指値オペ”を今年3月に決行しました。
要は円をもっとたくさん刷って国債を買うというわけですね。
今年3月は約125円/ドルであったものの、ご存じのとおり、現状円安はとどまることなく進行しています。
そして先日9月末には日銀の為替相場介入までも報道がされ、一時的に円高になりましたが、現状は元のドル円価格に戻っています。
(祝日に報道するって日本ファーストじゃないよなぁ...)
24年前の1998年ロシア通貨危機の際にも日銀による円買い介入が行われております。
当時のドル円相場は今とほぼ同じ価格の約145円/ドルとなっおり、日銀の円買い介入をきっかけに転換し、強い円高相場に切り替わっています。
実際のチャートはご覧の通りです。
今回の日銀の円買い介入による円高への転換はアメリカの協力なしには厳しい見通しです。
円を買うということは、相対的にはドルを売るということです。
日銀が保有しているドルにも限りがありますし、日本が一方的に介入しても、アメリカが介入に協力的でない場合機能しません。
24年前の日銀の円買いの際はアメリカも協力的であったため、うまく円高に転換してますが、今回はどうやらそうではないようです。
11月にはアメリカの中間選挙及び日銀の外貨残高の公表が行われます。
このまま円安は続き、11月の中間選挙の結果と、日銀の外貨残高状況の結果を踏まえ、相場は大きく転換することとなるでしょう。
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