株式投資をするうえで重要になってくるのがリスクヘッジです。
なるだけリスクを低減させるということは立派な投資手法の一つです。
そしてリスク低減を行う方法の一つに、注文方法を工夫するという方法があります。
そこで今回はSBI証券における特殊な注文方法であるIFDOCO注文について解説していきたいと思います。
松井証券では「益出しと損切注文」
楽天証券では「IFO注文」と呼ばれています。
IFDOCO注文とは
読み方は「イフダンオーシーオー」と読みます。
簡単に説明しますと①新規注文と②決済指値注文(利益確定)、及び③逆指値注文(損切注文)を3つ同時に出すという注文となっております。
①の新規注文だけでなく、②,③の決済注文をも事前に予約注文しておくことで、急激な株価変動に対応することが可能となります。
具体なIFDOCO注文から決済までの流れ
例えば、
1000円で指値の新規買い
1100円で指値の売り注文
900円で逆指値の損切売り注文
とした場合、
①の新規の指値買い注文価格1000円に株価が到達したら、買い注文が約定し、②決済指値注文と③逆指値注文の待機中となります。
その後、株価が上がり、②の指値売り価格1100円に届けば100円の利益となります。
一方、株価が下がってしまい、③の逆指値価格900円に届いてしまえば100円の損失となります。
図であらわすと次のようになります。
IFDOCO注文のメリット・デメリット
メリット
急激な変動のリスクヘッジ
仕事等の理由により、相場を見れず、急な大暴落といった変動に対応できないといったときでも、③逆指値注文により損失を抑えることが可能です。
例えば上記の例のように、900円で逆指値注文が成立した後も大きく株価が下がった場合は、さらに大きい損失を被ることになります。
事前にストッパーを設定することで、小さい損失で損切をすることが可能になります。
決済修正による微調整
①新規注文が確定した後の②指値注文と③逆指値注文価格を訂正することが可能です。
相場を観察することができる時間であれば、その時の値動きに応じてより利益を大きくしたり、損失を抑えるといった修正ができます。
デメリット
機会損失が生じる恐れ
例えば上記の例のように1,000円で買って1,100円で売りが成立した後、さらに株価が上昇する可能性があります。
より大きい利益を出すことができたにもかかわらず、小さい利益で収まってしまうということです。
しかしながら、株式投資において、欲張って後追いしすぎることは危険なこともよくあります。
そういったことが生じた場合は次回の出口戦略を見直しするようにしましょう。
価格指定が困難
①新規注文、②決済注文、③逆指値注文の3つの注文を同時に出す際に、それぞれの価格を指定しなくてはなりません。
その価格をどのように決定するかは、自分の腕にかかっています。
内容によっては上記のような機会損失を生み出すことがあります。
そこをうまく数値解析し、失敗しないような価格を指定しなくてはならないという難しさがあります。
まとめ
IFDOCO注文をうまく活用することで、日中仕事等で相場を見れないという方でもリスクヘッジを行うことが可能です。
よくあるミスとしては、有効期間を「当日中」としてしまうことです。
基本的には有効期間を長期しておき、後から修正するといった使い方が便利な活用方法です。
なお注文は買いだけでなく、空売り、ショートの注文でも可能です。
さらに株式だけでなく、先物取引、FX取引においてもIFDOCO注文を出すことが可能です。
レバレッジの効いている先物取引やFX取引は特にリスクが大きいです。
そこで今回紹介したIFDOCOによって急激な変動リスクを効果的にカバーすることができます。
この記事を読んでみて、チャレンジしてみたいという方はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
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